みやぎ「赤旗」自然・山愛好会


   

 

        えっ!! ここが山頂?

                    篠崎隆夫

                    「投稿」 2,023年10月27日(金)

                              

108日(日)、南風蕃山山頂を目指す。今年1月半ばに山頂までの道が開かれたが、「みなみばんざん」「ふえ一ばんざん」などと呼ばれ正式名称は決定していない。4月に2度山頂を目指したが到達できなかった。2回ともA地点を経由してB地点で右に曲がった。その道だけの多くの木枝に赤テープが結ばれていたからだ。しかし道は下る一方で徐々に細くなっていく。急坂の途中で引き返す。2回目はさらに進んだが、やはリ途中で引き返した。2回ともB地点からCの道を進んだが、山頂はなかった。

今回も前2回と同じルートを進んだ。茂庭台の登山道入口は藪に覆われ道が見えない。今年は異常高温でどこでも雑草が例年より覆い茂っている。薄暗い杉林の急登を5分程で登ると平坦な雑木林で明るく快適な道となる。そして直ぐに南風蕃山Wルー卜の入口だ。Wの意味はワイルドだと思う。急斜面を7、8分程下って谷まで降リ、向かい側の急斜面をのぼり返す。この道はちょっとだけ本格的な山歩きの趣がある。舂には道の雨側は力タクリの大群生地だ。括りつけられたローブを頼リに歩く場所もあるが、危險はない。このアップダウンが終わると平坦な道となりすぐB地点に到着する。赤テープはしっかり結ばれている。どんどん進んだが、ついに道は消えた。B地点よりは相当標高は低く、周囲は完全な藪で全く視界はない。しかしここにも赤テープが付けられている。一体どうなっているのか?結局引き返すしかなかった。

B地点に戾って今回初めてA地点の方に引き返した。そして歩いて数秒後に突然南風蕃山山頂を示す標識が目に飛び込んできた。一帯はだだっ広い平坦な地でB地点とこちらとでは全く同地形で山頂のイメージは全くない、そんな場所の数10cm2本の木が3 m程の間隔で左右に立っているのだが、幹の3 m位の高さの所に「南風蕃山」と「wコース」の小さな標識が括りつけられている。

安心したが、狐につままれた気分だ。これではA地点から歩いてきたらここが山頂とはまずわからない。目線をかなり上げて歩いていてもこんな小さな檫讖は目に留まらない可能性が大だ。そして気づかずに進めば直ぐにB地点だ。そこが三叉路になっていて右への道に多くの赤テープがぶら下がっているのだ。

蕃山には行き止まりになったり、不明瞭になる道もある。おかしな標識もある。南風蕃山への道が開かれたのは大いに結構だが、山頂近くで曲がっていく道はなんのためにあり、 なんのためにあんなに赤テープが付けられているのか?なんであんなに目に留まりにくい 気の利かない檫讖の付け方をするのか?